ノマドワーク

2017/07/15

ノマドワークについて
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ノマドワーカーとは
「Nomad(ノマド)」とは、英語で「遊牧民」を意味する。
特定の職場を持たず、移動しながら仕事をする人々を指す言葉である。
職場としてのオフィスもデスクも存在するが、そこに縛られることなく、自由な場所で仕事をする人、オフィスは存在しても自分用のデスクは持たず、自由な場所で仕事をする人など、企業が社員に対してノマドワーカースタイルを認めている場合から、全くオフィスもデスクも持たず、会社員としての身分も持たない一匹狼的な自営業タイプまでを広く含む。

ノマドワークを行っている時に発生するあらゆる問題は、基本的に一人で解決する必要に迫られる。
ノマドワーカーの多くは自営業であるため、自身の得意とする仕事分野だけでなく、会社勤めであれば、経理課・総務課・営業課・技術課などが分担して行うであろう職務の全てを個人で行うことになる。
仕事を得るという営業活動をするのも、仕事環境を整えるのも、収支の管理を行うのも、全て自分自身である。
専門分野を担当するコンサルタントを雇わないかぎり、広範囲にわたる知識を持たなければ成り立っていかないことが分かるだろう。
加えて、重要なのが心構えだ。
場所にも時間にもそして人間関係にもほとんど縛られることのないノマドワーカーは、高い自己管理能力が求められるワーキングスタイルといえる。
どこでもできるという安心感が、仕事とプライベートの線引きをあやふやにし、オン・オフの切り替えができなくなる危険性がある。
また、就業時間が決まっていないからと、ダラダラと作業を行えば、実働時間と収入とのバランスが取れない事態になりかねない。
さらに、仕事上の人間関係における心構えの重要性はもっと深刻だ。
会社名という背景がない以上、プライベートな住宅の賃貸契約から、銀行や取引先との折衝に至るまで、全て自分というプランド1つで対応していく覚悟が必要だろう。

ノマドワーカーのメリット
経費の削減
オフィスを構える必要がなく、ノマド先が住居と近ければ通勤費用も削減可能だ。

時間の有効活用
通勤時間を減らせるのはもちろん、自分の能力に合ったスピードで作業を進めることが可能であり、実際の仕事量=収入という図式につながりやすくなる。これはモチベーションを保つ意味でも重要だ。

自由に場所を移動できるという刺激がプラスになり、アイディアやインスピレーションがひらめきやすい、居心地の良さを重視した場所選びができることで、集中力が高まる、などのメリットがあるようだ。

ノマドワーカーのデメリット
会社というバックアップがない分、社会的な信用を得るのが難しい点は、大きなデメリットになりえるだろう。
また、公共の場を仕事場として使用するため、セキュリティ面の不安は常について回ることになる。サイバー面でのセキュリティだけでなく、資料やUSBなどの置き忘れ、通りすがりの覗き見ですら、情報社会の中では致命傷となる可能性があることを肝に銘じておく必要がある。
さらに、ノマドワーカーにとって、メールなどに加え、電話でのコミュニケーションは欠かすことができないが、カフェや図書館といったノマドワーカーが集まる代表的な場所では、それが制限される。
インターネット回線を使った打ち合わせやミーティングも、場所を選ぶ必要がある。
加えて、自分のオフィスを持たないため、顔を合わせての重要な打ち合わせには、有料のミーティングスペースを借りることで経済的な負担が発生したり、取引先のオフィスを使用させてもらうことで、肩身の狭い思いをしたりといった問題点も起きてくる。

似た働き方をする者同士で情報交換ができる場所として魅力的な場所だが、その数の少なさから、
実際にその有難さを享受できるノマドワーカーは一握りだ。
フリーアドレスとは、社内ノマドワーカーとでも呼ぶべきワーキングスタイルである。会社という形態がありオフィスもあるが、社員はデスクなどの個人スペースを持たず、共有スペースの中で自由に場所を見つけて仕事をするスタイルである。

ノマドワーカーの現実
インターネットや雑誌、マスコミなどで取り上げられているノマドワーカーのほとんどは、ノマドワーカーとしてある程度の成功を収めている人たちである。
しかし、ノマドワーカーの中には、自分の働き方をノマドワーカーだと認識する以前から、そのスタイルで働いている例も多い。
現在、表に現れている急激な増加には、潜在的に存在してきたノマドワーカー数が少なくない割合で含まれている。
現在の状況としては、ノマドワーカーというネーミングが知れ渡ったことで、彼らが社会的に認識され、働きやすくなった部分と、にわかノマドワーカーが増えたことで、信用度が下がった部分の両面がありそうだ。

ノマドワーカーの主張
ノマドワーカーがその仕事スタイルを選ぶのは、経済的な余裕がないという、ひっ迫した理由のほか、オフィスを構える必要性を感じない、ノマドワーカーのスタイルが自分に合っているという前向きな理由もある。
前向きな理由でノマドワーカーとなった彼らにとっては、オフィスを持たないことは、「会社組織に馴染むことができないから」ではなく、あくまで「ノマドのほうが働きやすいから」である。
彼らのいう働きやすさの基準は、企業に勤務することで得られるだろう出世や安定収入などとは違った、個人的な価値観に基づいている場合が多い。
それだけに彼らは、ノマドワーカーである自分のスタイルを大切にし、認められる努力を惜しまない。
だからこそ、「組織から自由になりたい」と安易にノマドワーカーへと転向する新人たちや、ノマドワーカーというワーキングスタイルをもてはやす風潮に対する彼らの反応は、冷静かつ厳しい。

非ノマドワーカーが大半を占める社会の中のノマドワーカー
ノマドワーカーが増えたとはいえ、まだ少数派であるのはもちろんであり、社会人の大半は非ノマドワーカーが占めている。その非ノマドワーカーの大多数であるオフィスワーカーたちは、ノマドワーカーにどんな視線を向けているのだろうか?

自由な働き方に憧れの感情を持ち、「ノマドワーカーは魅力的だ」、「自分もなれたらいいのに」と考えている人も多い。しかし、実際に行動する人は少なく、行動に移したとしても、成功するのはほんの一握りであることから、この憧れが形を変えて、「ノマドワーカーになろうとするのは無謀な賭けだ」と、自分が行動しないことを正当化しつつ、挑戦する人を暗に批判するというパターンも見受けられるようだ。

現時点で、多くのノマドワーカーにとって、後ろ盾となるのは自分自身だけである。
彼らは、自由なワーキングスタイルであるノマドワーカーであり続けるための努力を惜しまず、その数は増加傾向にあり、社会における存在感も大きく成長しつつある。
しかしそれでもなお、形や名前にこだわる傾向が強い日本社会において、「ノマドワーカー=職業」として認知されるには、十分な成功実例が足りないのが現実のようだ。

カフェが集中できる理由
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人の目がある
「見物効果(観客効果)」というもので、心理学において「他者から見られることで、やる気や仕事の量、スピード、質が変化する現象」と言われています。
人の目があると、適度な緊張感を持ち、自然と「やらなくては」と思うようになります。
仕事をやってしまいたいけど、どこかやる気が出ない、そんなときはあえて人に見られる場所に出向いてみてもいいかもしれません。

適度な雑音
不思議なことに、脳の働きにおいて「無音だと集中できない」という性質があります。
カフェでの周りの人の声や雑音は、一見、不要に感じてしまうかもしれませんが、無音の状態よりも集中できる効果があります。
そのため、より集中して仕事がしたい場合は、カフェなどの適度な雑音がある場所で仕事をするのをオススメします。50デシベル(音の大きさの単位)程度の静かな環境(例えば図書館や誰もいない自宅など)で作業をするよりも、カフェなどの70デシベル程度の雑音がある場所の方が集中しやすいと言われています。

やれることが限定される
カフェではやれること範囲は限定されています。
例えば、自宅だとテレビ、図書館だと本などの誘惑があります。
また、はっきりと時間が決まっていないため、どうしても休憩時間が増えてしまう。
在宅ワーカーの方はそんな経験があるのではないでしょうか。
集中するためには、あえて意識的にやれることを限定する、そんな環境に足を運んでみては?

時間制限がある
カフェに入ると、時間無制限というわけにはいきませんよね。人や場所によっても異なりますが、同じ場所に1日中いるというのはなかなかないと思います。そのため「このコーヒーを1杯飲み干すまでの時間で、この仕事を終わらそう!」という気持ちになり、緊張感が生まれ、集中できるようになるのです。「時間無制限」の自宅よりも、より集中して取り組むことができます。
なぜかカフェが集中できる理由:その3

コーヒーの香り
コーヒーの香りは、快感神経を刺激する作用があります。
この神経を刺激すると、情緒をつかさどっている右脳の血流量が増え、脳の働きが活発化させる、と言われています。
そのため、コーヒーの香りをうまくコントロールして使えば、知的作業の向上につながるのです。また、コーヒーの香りを身近に感じながら会議を行うと普段より、いい発想が出ることが期待できます。

コーヒーがストレス解消につながる
ストレスによるモチベーションの減退や、イライラを感じている時は、コーヒーに含まれるカフェインが効果的!カフェインは身体を活性化させて、ストレスを和らげる作用があるのです。
また、コーヒーが持つ苦味と酸味も、精神的ストレスを手軽に解消することができます。

スタバ
○WiFi環境が整っている。
○電源がある。
○コーヒーのおかわりが100円(税抜)

ファストフード店
長時間の利用は避ける

ファミレス
ドリンクバーがあると、長時間の作業がしやすいが、ランチ時など混雑する時間帯は避ける。
待っている客や店員から嫌な目で見られる。

コワーキングスペース

カフェ
・ブックラボトーキョー(BOOK LAB TOKYO)
・ワイヤードカフェ(WIRED TOKYO 1999)

ファミレス

その他
猫家

その他
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​カフェで仕事するのは孤独をごまかしたいだけ
フリーランスで仕事をすると、一人で黙々と作業をすることが多くなり、孤独を感じることがあります。
そんな時、カフェで仕事をすることで、他人との空間を一緒にするだけでも気分的に楽になるのはわかります。
でも、実際の作業効率を考えると、カフェでの仕事は決して効率が良いものであるとは言えない。
フリーランスや在宅ワーカーの方、なかなか集中できない時は、あえてカフェに出向いてみるというのも良いのではないでしょうか。
ドヤラーとは
何年か前から、「スタバでMacBook開いてドヤ顔」というフレーズがネット上で使われるようになった。
スタバでMacを開いて作業することをドヤリングといい、それをやってる意識高い系の人たちをドヤラーと言うらしい。
スタバでMacを開いている人はもれなく「リア充」に見えるらしい。
きっかけは、ノマドワークの概念が広がったことで、今の、「意識高い系」と同じく人を揶揄した言葉である。
ただ作業するだけでなく、コーヒーなどをたしなむ余裕がドヤを増大させる。
使う側にも自意識があり周囲に伝わっていたのかもしれない。
いろいろと言われていることも知りながら、周りの冷ややかな視線にもめげずそれでもあえて「スタバ」でMacBookを開く。
MacBookユーザーとしては、単に外で仕事をしているだけでドヤ顔呼ばわりされるのは心外。

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